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『THE STARS IN THE SKY THEY NEVER LIE』 - atsu-y
2023/12/31 (Sun) 02:15:09
『THE STARS IN THE SKY THEY NEVER LIE』 no label (2CD)
aud.recordings@Grugahalle, Essen, West-Germany. Oct.10, 1973
●Disc 1
Recorder 1 (Stereo) - taken from the LP 『THE STARS IN THE SKY THEY NEVER LIE』(CAUTION! / AS.TS.197 810/811)
1. Gimme Shelter / 2. Happy / 3. Tumbling Dice / 4. Star Star* / 5. Doo Doo Doo Doo Doo* / 6. Dancing With Mr.D. / 7. Angie / 8. You Can't Always Get What You Want
* Ernst-Merck-Halle, Hamburg, West-Germany. Oct.2, 1973 (2nd show)
●Disc 2
Recorder 3 (Mono) - Complete Show
1. Introduction / 2. Brown Sugar / 3. Gimme Shelter / 4. Happy / 5. Tumbling Dice / 6. Star Star / 7. Dancing With Mr.D. / 8. Angie / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Midnight Rambler / 11. Honky Tonk Women / 12. All Down The Line / 13. Rip This Joint / 14. Jumping Jack Flash / 15. Street Fighting Man
今年リリースのラス前に来て悩ましい作品がこちら。
今作のDisc1はあの有名な超絶ステレオ隠密『THE STARS IN THE SKY THEY NEVER LIE』のアナログ復刻によるエッセンとハンブルグ公演からの抜粋で、Disc2は別音源によるエッセン公演の拡大完全盤。
同じコンセプトの拡大盤は2010年にDACが同じく『THE STARS IN THE SKY THEY NEVER LIE』(DAC-100)としてリリースしています。
なお、73欧州コーナーでも紹介しているとおり、その超絶隠密のアナログ音源は過去からいくつかCD化されてまして、中には同じタイトルとジャケながらも音は違うというのもありますが、細かい説明は省きます。
さて、今作の1枚目を既発のいろんなSTARSシリーズやSONIC BBQのCDから"Tumbling Dice"をPCに取り込んで聴き比べた上でいったんあれこれ書いてたんですが、アナログ盤に立ち返り、全部書き直し(笑)
はい、最初に今作の"Tumbling Dice"を聴いたときは、これハムノイズ?と感じたジーッというノイズも"Happy"に続いて入ってるし、高音部もクリアな音ではなくちょいと割れてるし、左寄りはそのままだしと。
まぁ今作も音質は"EX-"ですが、やっぱりCDではそんなノイズもなくて整えられたMidnight Beat盤やDAC盤の方が聴いてて楽しいなと。
そう感じながら大昔のアナログ起こしのCD、型番もアナログからの AS.TS 197 810を聴いてみると、こちらは高音は吊り上げられながらもこれにも同様のジーッというノイズが入ってるではないかと。
ということでオリジナルのアナログCAUTION!盤にきちんと立ち返ると、なるほどアナログにもこのノイズ入ってたんだと(汗)
なお、CAUTION!盤のラベルの落石注意の三角マークには、枠が赤いものと黒いものがあり、赤いものがオリジナルといわれています。
わたしの赤枠のアナログは高音はもっと伸びやかですが、プチパチとノイズも入るので、まぁ手軽にプチパチのない音で楽しむには今作もありかと。
ただ、アナログ起こしの音をもうちょっと整えてもよかったんじゃないかとは感じます。
まぁそれをするとDAC盤とかと同じになっちゃうってことですかね。
今回のインフォにあるとおり、DAC盤の音とアナログはずいぶん違って、DAC盤は中音域が強調されており、今作はストレートなアナログ起こし。
でもまぁこのタイトルではいろいろCD化されているので、今回のようなストレートなアナログ復刻はそんなに面白くないなと感じたり。
アナログは今作よりもっといい音だと感じるだけになおさら。
ところで今作のインフォにはわたくし全く知らなかったことが。
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そんな衝撃の極上オーディエンスの初出LPは当然ヨーロッパ製『STONES ON STAGE』というリアタイ・リリースによるものでした。
それに目を付けTMOQからブランドを鞍替えしたTAKRLのケンが同盤を目ざとくコピー。
それが『THE JEAN CLARKE MAMMORIAL SONIC BARBECUE』で、世界中のマニアからすれば同タイトルでこの驚愕オーディエンスに触れた人がほとんどなはず。
実際カラージャケでリーズ71と抱き合わせた再発盤『SONIC BARBECUE』もまた好セールスを記録する程でした。
こうしてコピー盤に席巻された市場に見かねてか、1980年になって『STONES ON STAGE』を出していた大元がCAUTION!というレーベルと『THE STARS IN THE SKY THEY NEVER LIE』の名の下で再発。
その独特なタイトルや『STICKY FINGERS』の宣伝用ポップのミックが窓から顔を出す不思議なカラージャケ(しかもミックの顔には髭が加えられている)の魅力が功を奏し大ベストセラー。
しばらくの間『STONES ON STAGE』の存在は知られておらず、当時は後発『THE STARS-』が何故音が良いのだろう…と不思議がられたものですが、この音質の差にはそうした背景があったのです。
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そういうことだったのかと。とてもためになるインフォでした。
ということでまともな紹介ではありませんが、1枚目はストレートで変な味付けのないCAUTION!盤からのアナログ起こしでありました。
そして2枚目。
こちらはRank Strangerによって2010年に公開された、便宜上「Recorder 3」とよばれるモノラル隠密音源によるエッセン公演。
これも『THE STARS IN THE SKY THEY NEVER LIE』(DAC-100)のDisc2にてリリースされている音源です。
そしてDAC盤同様、今作もイントロは別音源の「Recorder 2」で補填し、"You Can't Always Get What You Want"の10:50以降と続く"Midnight Rambler"の冒頭4秒まではDisc1の「Recorder 1」と別音源の「Recorder 2」によって補填されています。
音質はDAC盤はややヒスノイズが大きく感じられるのに対して、今作はそこは抑えられつつも、少し演奏が引っ込んだ印象のあるおとなしい音。
また、DAC盤は15kHz以上はすとんと落ちていますが、今作は可聴領域を超えて落ちないのも不自然なくらい10kHzから20kHzまでレベルがあまり落ちることなく成分が入っています。
今作はナチュラルといえばナチュラルな"very good+"ですが、いわゆる中高域はDAC盤の方が出ており、ヒスノイズも邪魔なほどではないのでDAC盤の方が演奏が前に来て耳あたりはいいかも。
まぁ聴き比べなければ今作はすっきりと聴ける細やかな音作りではありますが、やはりDAC盤と聴き比べると薄膜が一枚かかった印象を受けます。
それにしてもこの日の"JJF"はビリー・プレストンの音が目立ちすぎて面白い(笑)
ということで個人的にはDisc1も2も共にアップグレード盤という位置づけになるかは悩ましい作品でした。
Re: 『THE STARS IN THE SKY THEY NEVER LIE』 - キュースケ
2023/12/31 (Sun) 11:49:40
私「THE STARS IN THE SKY THEY NEVER LIE」は昔からDac盤がお気に入りです。アナログの欠点を上手に修正するような編集がなされていて非常に聴きやすいです。
基本的に音質や定位、編集などに何かしら問題があることの多いブートですから、やっぱりアナログの復刻CDはこういう処置がされているとコピー製作した意義があると思います。(オリジナルのアナログも出来る限り自分で難が目立たないように編集してカセットテープに録音して聴いていましたしね。)
単純な復刻盤だと正直アナログあれば必要ありませんし、手軽に聴く用の道楽盤でしかないですものね。
ところでアナログの「THE STARS IN THE SKY ・・」は最低でも4種類のジャケがあるようですね。ジャケット・デザインは同じですが、コーティングが有るものと無いもの、裏ジャケットの色合いが表に近い茶色のものと黄色のもの、モノクロ・ジャケのもの、などバリエーションがあるようです。中身の盤については何か違うのかよくわかりません(笑)。
私所有のものは裏ジャケが茶色のコーティング・ジャケで、盤のレーベルのCautionマークは赤渕です。裏ジャケが茶色のものはあまり見かけないので結構古いものだと思います。
Re: 『THE STARS IN THE SKY THEY NEVER LIE』 - atsu-y
2023/12/31 (Sun) 13:19:21
そうなんですよね、やはり必要に応じてちょっと味付けはした方がと思います。
まぁわたしにとってアナログ起こしCDは手軽に聴くための道楽盤でしかないんですが(爆)
で、わたしのアナログは裏も黄色ですね~。
白黒はCBMによるコピーかな?いまeBayに出てますね。