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『SAN DIEGO 1979 / The New Barbarians - MIKE MILLARD FIRST GENERATION TAPES』 atsu-y

2022/09/24 (Sat) 16:18:23

『SAN DIEGO 1979 / The New Barbarians - MIKE MILLARD FIRST GENERATION TAPES』 no label (2CD)
aud.recordings@San Diego Sports Arena, San Diego, CA. May 22, 1979

http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/1979nb/sandiego-LH.jpg

●Disc 1
1. Intro / 2. Sweet Little Rock 'N' Roller / 3. Buried Alive / 4. F.U.C. Her / 5. Mystifies Me / 6. Infekshun / 7. Rock Me Baby / 8. Sure The One You Need / 9. Lost And Lonely / 10. Breathe On Me / 11. Love In Vain

●Disc 2
1. Let's Go Steady Again / 2. Apartment No.9 / 3. Honky Tonk Women / 4. Worried Life Blues / 5. I Can Feel The Fire / 6. Come To Realise / 7. Band Introductions / 8. Am I Grooving You / 9. Seven Days / 10. Before They Make Me Run / 11. Jumping Jack Flash


ネットに公開されたばかりの、マイク・ザ・マイクことマイク・ミラードの録音によるニュー・バーバリアンズのサンディエゴ公演。
こちらJEMSによるマイク・ミラードの1stジェネレーション・テープからの初公開音源。

The New Barbariansとは、ロニー、キース、そしてボビー・キーズとイアン・マクレガンの二人、さらにはスタンリー・クラーク、ミーターズからジョー"ジガブー"モデリスト、これらの豪華メンバーがロニーの新作『GIMME SOME NECK』のプロモーションにあわせて結成されたユニット。
キースのトロント裁判により1979年に開催されたチャリティ・コンサート"BLIND DATE - C.N.I.B. (Canadian National Institute for the Blind) ベネフィットコンサート"にてデビューを飾り、そのBLIND DATEのあと全米ツアーを敢行し、ネブワース・フェスティバルでLed Zeppelinのサポート・アクトとしてイギリスで一度だけお披露目し、翌1980年にも米国で一度だけライブを行ったスペシャル・ユニットでした。
そんなニュー・バーバリアンズが行った全米ツアーの最終日がこのサン・ディエゴ公演であります。

このニュー・バーバリアンズのLA公演とサン・ディエゴ公演をマイク・ミラードが録音してくれていたことは、昨年2021年3月にJEMSによって公開され、LHからもリリースされた『L.A. FORUM 1979 - MIKE MILLARD FIRST GENERATION TAPES』でマニアは承知の助。

http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/1979nb/LA_Forum-LH.jpg

この昨年リリースされたLA公演は、バンド紹介と以降の"Am I Grooving You" "Seven Days" "Before They Make Me Run" "JJF" はサン・ディエゴ公演からとJEMSも認識しており、LHの『L.A. FORUM 1979 - MIKE MILLARD FIRST GENERATION TAPES』のリリースにおいてもそれらはサン・ディエゴ公演からとクレジットされていました。

しかし実は"JJF"ではまたLA公演の音に戻っていたことは、わたし昨年紹介した通り。
今回JEMSによるサン・ディエゴ公演が公開された際には、わたしが当時"JJF"はLA公演からだとIORRへ投稿したこともインフォに律儀に紹介されています。
そして今作のインフォにもその旨が記載されていますが、これは昨年紹介したとおり、ビリー・プレストンが弾いていることからたまたま気が付いたわけです。

そんなこともありましたねということで、今回はサン・ディエゴ公演の完全収録盤。
こちらLA公演よりは距離はあるかもしれませんが、音の抜けと広がりといったバランスはLA公演よりも良好で、感覚的にはLA公演より聴きやすい"EX-"。
まぁストーンズのLA75のような高音質ではありませんが、さすがはマイク・ミラードという高音質です。
そして今回の"JJF"はビリー・プレストンのいない正真正銘サン・ディエゴ公演から。

そしてツアー最終日ということもあってか、演奏もなかなかに素晴らしい。
ブートで有名な5/5のラーゴやネブワースよりは断然安定した演奏を聴くことができます。
そしてサンディエゴ公演はUSツアー最終公演ということもあって、ネブワースと共に撮影がなされていますが、いまだにオフィシャル・リリースはされていません。
出回ってる映像はかなり画質の悪いものですが、2016年末にリリースされたハードカヴァーの洋書『New Barbarians: Outlaws, Gunslingers, and Guitars』には、いつか陽の目を見ますようにと著者の希望が書かれています。
そのプロショット、今作のリリース初週のオーダーに限りボーナスでDVDRでついてきます。
画質や途中でブチ切れたりいろいろ問題はありますが、未見の方には貴重なドキュメンタリーかと。
でもそちらのプロショットで観ることができた演奏より、今作の隠密、ミラード音源の方がよほどしっかり堪能できます。

ちなみにその不完全でよれたりするプロショットからの音声はEmpress Valleyの『THE DRUG DEALER TAPES VOL.1』(EVSD 196/197/198/199/200)のDisc5で聴くことができましたが、やはり今作の方が断然いい。
ちなみにEV盤はその1曲目の"Breath On Me"を"Buried Alive"と間違ってクレジットしてたりします。

http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/1979nb/newbarbarians-EV1.jpg

そんなわけでナイスなミラード音源ですが、どうやらこの頃ミラードはレコーダーのアライメントが不調だったようで、今回も"Honky Tonk Women"でのうねりや"Before They Make Me Run"から"JJF"の冒頭3分ほどにかけて音がこもってしまいます。
マイク・ミラードがLA公演後半の一部をこのサン・ディエゴに差し替えて保管していたのも、同じようにLA公演でもレコーダーが不調だったからでしょう。

そうしたわけですが、こちらもマスターではなく1stジェネレーション・テープからで、今作のインフォにあるとおり、"Seven Days"にはLA公演のサン・ディエゴ部分では入っていなかったノイズが入っています。
また、"Before They Make Me Run"終了後のアンコールを求める場面がそのLA公演のサン・ディエゴ部分より短くなっていたとのことで、今作ではLA公演のサン・ディエゴ部分より補填されています。

とまぁ細かい説明かつLA公演のサン・ディエゴ部分というややこしい表現が続きましたが、このサン・ディエゴでは"Breathe On Me"でフラッシュを焚いて撮影する観客にロニーが怒って叱りつけているというレアなシーンもしっかり録音されていたり、ツアー最終日のサン・ディエゴをようやく素晴らしい音で堪能できるようになったのは嬉しいところ。
ちなみにその時、ハンプトンのあの事件の前哨戦じゃないですが、キースはテレカスをかついで振り上げてたりします(笑)

いやしかしルーズさはあれどもしっかりした演奏でかっこいいです。
キースの歌う"Let's Go Steady Again" "Apartment No.9" "Worried Life Blues"だけじゃなく、聴きどころはたくさん。
ミックの飛び入りを待っていたファンは暴動したりしたそうですが、スタジアム公演がメインだった78と81の間の79年のこのアリーナ・ショーはメンバーにもコアなファンにも楽しいライヴだったに違いありません。

こうしてツアー最終日をしっかり録音してくれたマイク・ミラードと、それを丁寧な復刻により公開してくれたJEMSに感謝という作品でした!

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